2021/9/5 退職後の国民健康保険の試算
2021/9/5 退職後の国民健康保険の試算

2021/9/5 退職後の国民健康保険の試算

私「AK」は、30年勤めた会社を来年退職し、FIRE生活を始めたいと考えています。
FIREするにあたっての、お金(資金計画)の話を何回かに分けて書きたいと思います。

ご存じの通り、退職して完全リタイアした際の健康保険は以下の3つの選択肢があります。
A)勤めていた会社の健康保険を任意継続(最大2年)
B)国民健康保険に加入
C)家族の健康保険の扶養に入る(年収130万円以内が条件)

結論として私の場合、妻は専業主婦のため C)の選択肢は無く、退職後1年~2年は A)の任意継続で、その後 B)国民健康保険に切り替えようと考えています。
我が家は毎年医療費が(3割負担で)50万円ほど掛かっているのですが、会社の健康保険の付加給付制度で毎月1病院あたりの自己負担上限は2万円で残りが健康保険組合が負担してくれています。
そのため、前年収入が一定額以上の場合は、国民健康保険より任意継続の方が負担額が安くなりそうなのです。

もう少し詳しく試算結果を参考までに紹介します。

現在の健康保険料(会社が半分負担)
・標準報酬月額1,030,000円で、健康保険41,200円+介護保険9,888円=51,088円

A)任意継続の場合
・標準報酬月額が680,000円で全額負担となり:健康保険料54,400円+介護保険料13,056円=67,456円
・毎月の自己負担額:上限20,000円

B)国民健康保険の場合(家族が3人の場合の参考額です)
・前年所得1000万円の場合:990,000円/年=82,500円/月
・前年所得500万円の場合:735,000円/年=61,000円/月
・自己負担上限は標準報酬月額83万円以上の場合:252,600円+(医療費-842,000円)×1%
・自己負担上限は標準報酬月額53万円以上の場合:167,400円+(医療費-558,000円)×1%
※この標準報酬月額が、いつ時点(どのような頻度で更新されるのか)が分からないので識者の方教えてください。

退職した翌年は以上の通り、退職する月にもよりますが、A)任意継続が良いと考えてます。
翌々年以降は、前年収入が無くなると国民健康保険が以下のように減額されるので、国民健康保険に切り替えようと計画してます。

〇国民健康保険の支払い額は、前年(年度ではない)の所得(給与所得控除後の金額)、家族人数により変わります
 (都内、家族3人の場合)
・世帯所得200万円の場合:377,000円/年=31,500円/月
・世帯所得100万円の場合:258,000円/年=21,500円/月
・世帯所得 0万円の場合:190,000円/年=16,500円/月
さらに以下の減額制度があります※扶養控除・社会保険控除・医療費控除等は無し
・7割減:所得43万円以下
・5割減:43万円+(28.5万*国保加入者数)=128万円以下
※健康保険料の計算は区が出しているホームページの情報を元にしているので、正確な額は区役所などに聞く必要があります

完全リタイアして所得が無くなれば、190,000×0.3=57,000円/年(4,750円/月)となる計算です。
我が家の場合、完全リタイヤ後は世帯で毎月4,750円の国民健康保険料支払いとなり、医療費の毎月上限が35,400円(市区町村民税の非課税者の区分)になると想定してます。

いろいろ計算が多くなってしまいましたが、いつどんな病気になるか分かりませんので、FIRE後に医療費が高額になった場合の想定をしておくことは大切だと思っています。


長くなりましたが、お読みいただき、ありがとうございました。

3件のコメント

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