前回、総務省の家計調査のデータを元に、世帯収入が400万円世帯と800万円世帯の支出の違いについて書きました。結論としては教育費が大きく増えていたことが分かりました。
今回は、二人以上の世帯で「年間収入800~850万円(世帯数:482)」と「年間収入1000~1250万円(世帯数:466)」で比較してみます。まずは、属性を見てみると、大きな違いはありません。女性の有業率も微増程度です。
では、消費支出を見てみます。ここでは「消費」支出を見ているので、住宅ローンのような「非消費」支出は含まれていません。
800万円世帯と比べて、1000万円世帯では消費支出が約5万円増えてます。その内訳をみると、食料(11,360円増)、住居(6,100円増)、教育(5,935円増)で大きく増加しています。
食費について内訳を見てみます。以下の通り、材料となる穀類(米など)魚、肉などは、あまり変化がありません。調理食品と外食が増加しており、女性の有業率は微増であったものの、仕事に忙しい女性が増えて調理食品や外食が増えた可能性があります。
次に、教育の内訳です。以下の通り、「授業料」「補習教育」が増加しており、私立学校や塾の費用が増えている傾向が分かります。
総括してみると、世帯収入が800万円帯と比べて1000-1250万円帯でも、食費は1万円増えているものの、あまり贅沢にお金を使っているようには感じられません。良く言われるように、このゾーンは収入が増えても税負担も増えて、生活が楽にならないのでしょう。共働き率は変らないのですが、1000-1250万円帯の方が仕事が忙しくて、外食や保育園の費用が増えているような状況が見え隠れします。
では、800万円帯と比べて、1250-1500万円帯になると、お金の使い方は変わってくるのでしょうか?次回、調べてみたいと思います。引き続き読んでみたいと思われた方は、以下ボタンをクリックお願いします。
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